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投稿日:2008-05-18 Sun
今日から少しの間、嗜好を変えて書いてみます。僕は元々(というか現在)IT業界の人間であり、法律を勉強することにより、
前には深く考えなかった、ITと法律ということについて考えるようになりました。
そのことを少し書いてみようと思います。
まず今回は、みずほ証券のジェイコム株事件。
2005年12月に、みずほ証券が東証にジェイコム株誤発注指示を出し、これが
大混乱を引き起こし、みずほ証券は400億以上の損害を出しました。
一般投資家で、数十億儲けた人も出たのは有名です。
この事件で、みずほ証券が東証を相手に訴訟を起こしました。その第9回口頭弁論が
5月9日に行われました。
みずほ証券側は、東証にはシステム発注者としての注意義務違反と重過失があったと
主張しています。これは、みずほ証券が誤発注の約1分後に気付くのですが、
東証にシステムを通じて取消の入力をしたところ、取消処理のバグにより処理できず、
被害が大きく広がったという事実によるものです。
「東証から委託を受けた富士通はシステム提供債務の履行補助者に当たる」としており、
「富士通が設計・開発過程で犯したミスの全責任は東証が負う」と主張しています。
東証側は、そもそも誤発注する方が悪いとしており、仮に重過失があったとしても、
誤発注というみずほ証券の過失による大幅な過失相殺がされるべき、としています。
この訴訟、非常に興味深いです。金額はさておき、システムとバグと誤操作による
業務損害の関係がどうなるのか。特別な話ではなく、規模は違えどそのあたりに
どこでも転がっている話ですね。
次回は詳しくもう少し。
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